ものづくりとことだまの国

縄文・弥生・古墳時代の謎。古神社、遺跡、古地名を辿り忘れられた記憶、隠された暗号を発掘する。脱線も多くご容赦ください

【高津宮 谷末社】ナニワの黄泉比良坂?イザナギ・イザナミ・ククリヒメ【陰陽石】

はじめに

去年春まで通勤路だった #高津宮(#高津神社)梅林の道。二十年以上ほぼ毎日道から遥拝したのが #谷末社 あたり。石垣の中に #陰陽石 #黄泉比良坂 #イザナギ #イザナミ #ククリヒメ

目次

本文

高津宮の梅林(大阪市中央区高津)

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末社入口から。向こうに見えるのが梅林の道

梅の季節と入れ替わるように桜の花、散ると、青々とした葉の季節で梅に実がつきます。

写真は2月20日記事の時に撮ったもの。今年の梅の名残を惜しんで。

右の写真の石垣の向こうが谷末社になります。

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高津宮 谷末社

末社は、千年社(大市姫命、商業神)、常高社(大山祇命、山の神)、白菊社(草野姫命、野の神)の三神を祀ります。

大市姫命はイチキシマヒメで商業神、オオヤマツミも山の神。

面白いのは白菊社。

名から白山信仰の結びの神、菊理姫(ククリヒメ)かと思いますが、カヤヌヒメが別称なのかも知れません。

カヤヌヒメはイザナギイザナミの子で、オオヤマツミとの間に4対8柱の神を産んだことになっています。

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末社 説明

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末社

末社陰陽石がある一帯を梅林の道から撮影。地の底にあるような空間です。

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末社 梅林の道から全景

陰陽石。左が陰で右が陽です。

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左が陰石。右が陽石

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左が陰石。右が陽石

黄泉比良坂(よもつひらさか)の神話。

カグツチを産んで亡くなったイザナミ(女神)を探し求めて、黄泉の国に降りたイザナギ男神)。亡き妻の変わり果てた姿を見て逃げる夫を追い、あの世とこの世の境、黄泉比良坂(よもつひらさか)で二人は言い争います。その時あらわれたククリヒメが何事かを申すと、二人の争いが終わり(イザナギがククリヒメの言葉を褒めた)、イザナミは黄泉の国へ、イザナギはこの世に、それぞれ戻ってゆきました』

末社の一帯は、黄泉比良坂神話の舞台(地の底)として造られたのではないかと、考えたりします。

陰の女神、陽の男神、そして結びのククリヒメが、オールスターキャストで登場していますから。

高津宮が、大阪城築城に際して、現在地(中央区高津)に遷座したのは秀吉公の時代。

末社がそれ以前からあったのか、それとも遷座の後に造られたのか。それは分かりません。

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キーワード;稲荷山、薬力社、おせき社、わらじ

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