はじめに
京都 #祇園祭。残念ながら二年連続で #山鉾巡行 中止。今年は一部で #山鉾建て が行われますが、地域の伝統技術の継承が目的のため一般の見学は控えるようにとのこと。2019年祇園祭の景色です #祇園御霊会
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京都の七月と言えば祇園祭。大阪の天神祭、東京の神田祭とともに日本三大祭の一と云われています。
八坂神社のお祭で、正しくは祇園御霊会(ぎおんごりょうえ)と云います。
清和天皇(第56代)の貞観年間に京で疫病が流行り、亡くなった人の怨霊を鎮め、無病息災を祈るため六十六本の矛をたて神輿を担いで神泉苑(しんせんえん)に疫神を送ったのが発祥とされています。
(貞観年間には六年(864)には富士山の噴火、同十一年七月(869)には三陸沖で貞観地震が発生するなど天変地異も相次ぐ)
やがて、神籬(ひもろぎ)の山を載せた作山(つくりやま)を曳き回すスタイル ー 山と鉾 - になりました(1300年代)
山鉾巡行は、毎年7月17日の前祭(さきまつり)と7月24日の後祭(あとまつり)が行なわれます。
例年は巡行の前の一週間ほど、氏子各町で建てられた山鉾を、そぞろ歩きで見物できるのですが、昨年、山鉾巡行とともに中止となった 山鉾建て を、今年は18基が行うというニュースが流れていました。
しかし今年は『町内での技術継承が目的の山鉾建てのため、感染防止のため、山や鉾の一般の観覧は控えてもらうよう呼び掛ける』とのことです。


2019年祇園祭 山鉾建て(前祭・全23基、後祭・全10基)
夏の風物詩、京都の祇園祭の二年連続中止。さすがにさみしいですね。
2019年の 山鉾建ての様子をよかったらご覧ください(全基。2017年の巡行当日直前の写真を掲載している写真もあります。)
アラハバキ解・汎日本古代信仰の謎に迫る(全54話完結)
【2020年12月~2021年5月、連載】