そもそも下鴨神社に興味を持った話をしておこうと思う。
理由は地図の通りだ。
地球座標は北緯(N)と東経(E)で決まるが、東経、つまり、東西の座標は、
下鴨神社が135度46分23.4秒。熊野本宮大社・大斎原(おおゆのはら)は同46分27.6秒。
その差4.2秒。実際の距離に換算して100メートル(1秒=約25メートルで計算)
南北では200数十キロの距離。
なお、大斎原は熊野本宮大社・旧社地。
地理的な単なる偶然と考えるか、意味があると考えるかは判断にお任せするが、ここでは「意味」を考えてみる。
ひとつ言えるのは、天空で唯一動かない点「北極星」を基準にすれば、南北ライン上で東西を測位するのは、古代でもそれほど難しくないということ。
つまり、熊野本宮から北極星を目印に、北上し、古代山背(やましろ、京都)を目指した人たちがいた可能性を意味する。
参考に平城京をポイントしてみたが、途中、御所、橿原、三輪、飛鳥、藤原京など、歴代の古代の都あたりを通過するラインでもある。
私は「畿内・天の御中(北極星)のライン」と勝手に呼んでいる。
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この大きくて広い地理的関係を頭に入れて、下鴨神社「烏の縄手」の立て札を読んでいただきたい(以下、文字起こし)
下鴨神社の七不思議として、古くから言い伝えられている一つに「カラスのナワテ」というのがあります。「カラス」とは下鴨神社におまつりされている御祭神・賀茂建角身命は、別のお名前があり、「ヤタカラス、八咫烏」(太陽という意味です)と呼ばれています。「ナワテ」とは細い(せまい)、長い道ということでヤタカラスの神様へお参りする長い参道との意味です。
熊野本宮大社のやたがらすの解説(一部)
八咫烏とは、当社の主祭神である家津美御子大神(素盞鳴尊、スサノオノミコト)のお仕えです。日本を統一した神武天皇を、大和の橿原まで先導したという神武東征の故事に習い、導きの神として篤い信仰があります。八咫烏の「八咫」とは大きく広いという意味です。
さてこの二つの話をどう結び付けるのか、まとめることができるのか、何かを暗示しているのか、そもそも別の話なのか、やはり単なる偶然なのか。
The Long And Winding Road・・・古代からのナゾナゾだ。
よかったら皆さんも推理してみてください。
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