春の #お彼岸 の中日 #春分の日。この日の太陽は、朝に大阪 #四天王寺 の東大門を正面から照らし、夕に西大門を正面から照らします。沈む夕日を遥拝しあの世(極楽浄土)を観想する #日想観 の法要が行われます。#石鳥居
目次
本文
お彼岸の中日(春分の日)日の出の東大門
春分の日は、春のお彼岸の中日。
太陽は真東からのぼり、真西に沈む日です(秋分の日・秋の彼岸の中日も同じ)
四天王寺の東大門を照らして朝の陽が昇ります。
門を護る仁王さん。日の出の光に照らされてまぶしそう。
影もくっきり映し出されています。
お彼岸の入り(3月17日)夕陽の西大門
毎年、春と秋のお彼岸の中日(春分の日、秋分の日)には、西大門の石鳥居の向こうに沈む夕陽を拝みながら、彼岸(はるかかなたの西方)にある極楽浄土(あの世)を想う 日想観(にっそうかん、じっそうかん) の法要が開催されます。
法要当日はたくさんの参拝客で賑わい、撮影どころではないので、少し前の彼岸の入りの日(2025年3月17日)に夕陽を撮りに行きました。
聖徳太子が四天王寺を創建した飛鳥時代(593年)、逢坂の向こうには難波の海が広がっていました。
今はキラキラ輝く海の夕景はムリですが、
夕陽に照らされる石畳を見ることができます。
この景色は石鳥居の正面に夕陽が沈むお彼岸の頃しか見ることができません。
大阪・四天王寺が 日本仏法最初の寺 と呼ばれるのはこの夕景にあるとも言えます。
かつて大阪湾は今よりさらに内陸部へと食い込み、四天王寺のすぐ西まで迫っていました。(中略)新古今和歌集の選者のひとりである歌人・藤原家隆(いえたか)は、この地に夕陽庵という庵を結び、「契りあれば難波の里に宿り来て波の入り日を拝みつるかな」という歌を詠みました。(中略)四天王寺のシンボルとなっている西門(さいもん)の石鳥居は、古来より西方極楽浄土の東門にあたると信じられており、現在も真西に陽が没する彼岸の中日に、夕陽を拝して極楽浄土を観想するという修法「日想観」が行われています。
石鳥居の扁額の達筆は弘法大師(空海さん)が描いたものともされています。
釈迦如来 転法輪処 当極楽土 東門中心
(大意)お釈迦様が仏法(転法輪)を説くところ。(この石鳥居は)極楽への入り口、すなわち(現世の)東の門の中心にあたる
日没直前のほんの一瞬。
夕陽が石鳥居をくぐり抜けて、西大門を照らし、さらに奥まで光が届きます。
西大門に石鳥居の影が映っているのがおわかりでしょうか。