ものづくりとことだまの国

縄文・弥生・古墳時代の謎。古神社、遺跡、古地名を辿り忘れられた記憶、隠された暗号を発掘する。脱線も多くご容赦ください

下鴨神社(10)賀茂御祖神社・ 後ろの正面だぁれ(2)御蔭様。いよいよ正体!?★★★

WIKIより)月岡芳年「大日本名将鑑」より「神武天皇」。 明治時代初期の版画。

f:id:Kaimotu_Hatuji:20190802100152j:plain
神武天皇

始めてこのブログに来られた方は、下鴨(6)下鴨(7) からどうぞ。

御蔭様の正体は誰か?

冒頭の絵は「照らす側」のイメージ。

御蔭様は、照らされる方なので、絵には描かれていない

*****

これまでの整理を兼ねて、下鴨神社、御蔭神社の立て札の内容(●)

● 御祭神・賀茂建角身命はヤタカラス。太陽という意味で呼ばれている(烏の縄手)⇒絵のとおり

● 太陽のただ射すところ、御影山(御影神社。朱枠の説明板)

f:id:Kaimotu_Hatuji:20190729202101j:plainf:id:Kaimotu_Hatuji:20190724134551j:plain
f:id:Kaimotu_Hatuji:20190724121823j:plainf:id:Kaimotu_Hatuji:20190725173827j:plain

「太陽のただ射すところ」とは「八咫烏がただ指し示すところ(に向かって進む)」という熊野からの細く長い道のり(熊野道)と、道先案内した者がいたという、おそらく故事にちなんでいるのだろう。

糺の森の「ただす」は「ただ指す」に由来しているのだろう。そして、

ヤタガラスが指す、つまり、光が射すところには蔭(カゲ)ができ、カゲとは出雲勢力(かも)のこと

*****

● 浦・ウラとは「奥深い」「カゲ」など無文字時代の言葉(浦の廻廊)

● 「浦」はあて字で、浦島太郎 などもその一つで奥の神さんへお参りする参道という意味(浦の廻廊)

御伽草子(おとぎぞうし)は出雲の話

と妄想し、調べ始めていたので、この内容にたいへん驚いた。

www.zero-position.com

「浦の廻廊」の立て札にわざわざ、その名が書かれてある意味を考えた。

これが何かの「ほのめかし」だとしたら、

御蔭様 = 浦島太郎 の可能性がある

自分でも「シマ」はイワクラや神籬(ひもろぎ)など「神様が降臨するところ」と解釈してきたではないか。

*****

では浦島太郎とは誰か、考えてみよう。

浦(ウラ)=カゲ=神さん
島(シマ)=降臨するところ、居られるところ
太郎=男の王あるいは道、あるいは両方

詳しくは別の機会にするが、古代には「道」は「血統(血筋)」の言霊であった可能性がある。

「神さんがいるシマ、そこにつながる道、王の血脈」

出雲族の王の先祖神・・・

浦島太郎は、出雲歴代の王とも考えられるが、一人を挙げるとするならば、やはり、

大国主

実は、まったくの妄想ではない。

イナバの白兎に登場しているのはよく知られているが、

オオクニヌシが浦島太郎という話も、出雲に伝わっている。

その手がかりが、まさか、京都にあったとは

次回に続きます(8月10日ごろ予定)

古代妄想レベル:★★★=MAX ★★=MEDIUM ★=MIN or A LITTLE

ブログランキング・にほんブログ村へポチっとお願い