サムハラ神社奥の宮(岡山県)がある日詰山展望台から北の方角。眼下に津山市加茂町(2017年3月初旬撮影)
古代妄想レベル:★★★=MAX ★★=MEDIUM ★=MIN or A LITTLE
岡山県、美作加茂(みまさかかも)出身の実業家、田中富三郎氏が1935年(昭和10年)に、故郷の日詰山で荒廃していた小社を再興して大阪西区立売堀に建てたのが、大阪・サムハラ神社。
経緯、詳細はWikiを参照いただきたい。
日詰山の中腹、創建不明で荒廃していたという、今でも社務所のない小社が、サムハラ神社・奥の院(奥の宮)。
神姫バス(本社姫路市)のツアーに参加して、2016年早春にお参りした。
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サムハラ神社の御祭神は、天御中主大神(アメノミナカノヌシ)、高皇霊産大神(タカミムスビノカミ)、神皇霊産大神(カミムスビノカミ)の三柱。
日本神話の「最初の最初」、天地開闢(てんちかいびゃく)で登場し、古事記では、始まりの神々という意味で「造化三神」とされ、イザナギ・イザナミよりも古い神様。
日本書紀も含めて物語や説話はなく、そのような謎の神々を祀る神社は全国でもサムハラさんの他にない。
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三柱を祀っている理由を考えるため、奥の院にお参りした。
「天の御中」つまり、北極星を観ることができる「高見」できる場所があるかどうか、を確認したかった。
それが冒頭の写真。美作加茂(加茂町)を一望できる場所でもあった。
「アメノミナカ」を「タカミ」する一族。
眼下に「カモ」の一族。
舞台装置と役者が揃っている。
サムハラ神社・三柱の正体と祀られた理由
それぞれの一族が信仰する神の名が、タカミの霊(ムスビ)、カミ(カモ)の霊(ムスビ)であったとすれば。
あるいは全国に残る「かも」の地を拓いたような、それぞれの在地勢力を結ぶネットワークのようなものがあったとすれば。
田中富三郎氏は山頂に立ち、何を思い、何を確信したのだろうか。
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熊野山中から北極星を観て、北を目指した「タカミ」の人々の系譜。
そしてその過程で「カモ」の勢力と接した現場が「ここにも」残されているのではないだろうか。