大阪市内(中央区)の道中の社を紹介。ほかにもあるが、いわれや由緒(縁起)を確認したものから。
楠木大神(くすのきさん)大阪市中央区谷町7丁目1−25
「くすのき通」と云われる東西の道が、ちょうど南北の谷町筋に交差するところにあるのが楠木大神。
以前、七福神・福禄寿でお参りした 長久寺(中央区谷町8丁目2-49)さんの縁起に「くすのき通り」のことが書かれていたので、楠木大神のいわれをお聞きしに行った。
住職さんによると、以前、このあたりにあった本照寺さんの境内にあった御神木の楠で、昭和13年の区画整理による道路工事で伐採しようとしたところ「いろいろ」あり、今のような道中の社として保存されることになったそうだ。Wikiには伐採しようとした職人さんが急死したと紹介されている。
なお、本照寺さんは、昭和43年に大阪市の都市計画で、現在地の大阪府八尾市黒谷に移転している。
リンク先の記事を読んでいると、本照寺さんの境内には、先週訪問した 玉祖神社 の近く、高安古墳群の黒谷1号墳(郡川30号)古墳があるそうだ。
楠木大神の横、くすのき通りの南側に、曽根崎心中などの名作で日本のシェイクスピアとも称された、人形浄瑠璃の近松門左衛門・墓跡がある。この場所にあった法妙寺が大東市野崎に移転した際、跡地が保存された。顕彰の碑が近くの谷町筋沿いの市有地に建てられている。
白光大神(榎木大明神)大阪市中央区玉造2丁目7
こちらは年末にお参りした 玉造稲荷神社 の近く。
写真の向こうに見える赤い鳥居が玉造稲荷神社。ちょうど南側門前の道中に鎮座する。
ちょうどご近所の方と立ち話して、白蛇(巳)さんのお社とお聞きしたが、
玉造稲荷神社には、境内にあった榎の木のタネが飛んできて木が育ち、白蛇が住み着くようになったといういわれがある。
最近、榎の枝が伐られたようで、青々とした姿ではない。
我が家近くの神社でも同じだが、一昨年の台風や、近年大型化する台風の被害を考えて、神社の巨木の枝を伐っておくことが多くなった。
難波玉作部・古代のヒスイを追っている自分としては「白光」というのが気になる。
実は、玉造稲荷神社境内には「難波・玉造資料館」があり、見学できるということで予約を申し込んだが、年末に建物の傷みが発覚して春まで受付を見合わせているとのこと。春の見学の際に白光大神のいわれを質問してみようと考えている。