ものづくりとことだまの国

縄文・弥生・古墳時代の謎。古神社、遺跡、古地名を辿り忘れられた記憶、隠された暗号を発掘する。脱線も多くご容赦ください

もののけ姫が生まれた八ヶ岳南麓に鎮座する【乙事諏訪神社】

はじめに

特に目指したわけではなく宿泊地に向かう途中、偶然に参拝した #乙事諏訪神社南アルプスを眺望する #八ヶ岳南麓 斜面地に鎮座。#宮崎駿 さんは #もののけ姫 の構想をここ乙事(おっこと)で練ったそうです

目次

本文

乙事諏訪神社(おっことすわじんじゃ)

乙事諏訪神社(おっことすわじんじゃ)

(35.9145529411217, 138.2660857731248)/長野県諏訪郡富士見町乙事5410/駐車場あり

乙事諏訪神社

乙事諏訪神社 案内板

この神社は延徳二年(1490)御別当明神*1を祀り、文化八年(1811)諏訪明神の神霊を勧請した。この神社の拝殿幣殿は神社建築史上重要なもので本殿を有しない神社の珍しい例である。諏訪神社(神宮寺)の神前建物として元和三年(1617)に建立されたものであるが、嘉永年間、この地に移建されたものである。小規模であるが、鎌倉室町の手法を有し、雄大豪壮な彫刻は桃山建築の特質をよく発揮している。この本殿は下社(天正年間別当明神を祀った)といわれ、文化八年(1811)諏訪明神の神霊を勧請の本殿として文政二年(1819)建築したものを昭和二十五年(1950)社殿の合併によって移築したものである。昭和五十年九月 乙事区

乙事諏訪神社 境内

八ヶ岳南麓の斜面地に鎮座。南正面に南アルプスをのぞみます。

乙事諏訪神社から南アルプス

近くの烏帽子(えぼし)というところに宮崎駿さんの別荘があるらしく、乙事あたりは散策エリアだったそうで『もののけ姫』の構想をここで練られていたのかも知れませんね(乙事主、エボシ御前)

西日が強い夕方の参拝。

乙事諏訪神社 幣拝殿

案内の通り、御本殿のない神社。

乙事諏訪神社 幣拝殿

諏訪では、このような斜面地の境域や社殿をよく見ました。

乙事諏訪神社

乙事諏訪神社 御柱(おんばしら)

境内には、今年の春に建てられたばかりの真新しい御柱(おんばしら)

乙事諏訪神社 一之御柱、二之御柱

乙事諏訪神社 三之御柱、四之御柱

当社から南西に約1キロのところ(35.909046657982394, 138.25718139534115)に『乙事諏訪神社下社跡』の名が見え、当社が諏訪社上社(長野県神社庁)と云われる所以と思われます。

乙事諏訪神社

乙事雲海(おっことうんかい)

雨の降った天気のよい翌朝、南に眺めのよい乙事から見える雲海(うんかい)のことを 乙事雲海 といいます。

翌朝、早朝から見学に行きましたが、ご覧の通り晴天続きで、雲海はほとんど見えませんでしたが、八ヶ岳山麓から富士山をクッキリと見ることができました(参拝日2022年10月19日)

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*1:諏訪とは別の産土(うぶすな)の神か。茅野市玉川に御別当大明神を祀る七社明神社