大阪市内で唯一の縄文遺跡 #森之宮遺跡。年に数回、春の一般公開に合わせて #森ノ宮ピロティホール 地階の展示室を見学。大阪市内の博物館や歴史館で一部散見される程度ですが、発掘された人骨や土器などをまとめて見ることができました\(^o^)/ #マダムモリコ
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森之宮遺跡 展示室(春の一般公開)
大阪環状線・森之宮駅から徒歩5分。大阪城公園東南、森之宮ピロティホール地下一階。
縄文時代・森之宮遺跡展示室で春の一般公開(0418金〜0419土)に行ってきました。
日頃はこんな感じで閉ざされています。
一般公開中の地階の展示室入口の雰囲気は、場末の雑居ビルのスナックみたい😀
森之宮遺跡(縄文時代〜)
森之宮遺跡は、縄文時代の上町半島(現代の上町台地)の東側、河内湾に向いた海浜に広がっていました。
遺跡域は結構広大で、北側が「森之宮貝塚」で展示室があるところです。
貝塚だけでも東西45メートル、南北100メートル、深さ約2メートルで西日本最大級、
縄文中期から後期にかけて、相当数の人を養った豊かな場所でありました。
貝塚は墓域でもあり、18体の人骨も見つかっています。
貝塚が単なる「捨て場」ではない縄文の人々の精神的な「聖域」であったことがうかがえる好例ですね。
マダム・モリコ
地上から展示室までいざなってくれたシルエットのママ?は マダム・モリコ。
正体は身長148cm、30代、出産歴のあるこの御方です。
本来日本の地層はほとんど酸性で骨は残らないのですが、貝塚のアルカリ性のおかげで土壌が中和され、骨格全体がキレイに残されていたそうです(学芸員さんの説明)
膝を曲げた屈葬状態で発見されました。
年齢が30代というのは縄文の人々の平均寿命ですね。
遺体を守った貝類は、
海水であった古い時代の地層からはマガキ、
海水と淡水が混じった汽水であったそれよりも新しい時代の地層からはセタシジミ、が出土します。
長くなるので次回に続きます。