早苗を撮りに住吉さんにお参りした日、ちょうど、毎月の初辰日ということで「初辰(はったつ)まいり」が行なわれていた。
楠珺社の「珺」は美しい玉をあらわすという。御祭神「宇迦魂命」は女神とされる。宇迦魂命は伏見稲荷の主祭神でもある。
一番参り「種貸社(たねかししゃ)」でお種銭(おたねせん)を授かり、
御祭神(女神):倉稲魂命(うがのみたまのみこと)資金調達・子宝・知恵
二番参り「楠珺社(なんくんしゃ)」で願いの発達を祈り、招福猫を授かる
御祭神(女神):宇迦魂命(うがのみたまのみこと)商売発達・家内安全
三番参り「浅澤社(あささわしゃ)」で「芸事や美容の願い」に福を授かる
御祭神(女神):市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)芸能上達・女性守護
四番参り「大歳社(おおとししゃ)」で「願いを成就」させてもらえる
御祭神(男神):大歳神(おおとしのかみ)集金満足・心願成就
地図下が西、左が北。第一本宮の横手の門からが近道
三女神と一男神の社を順に巡り、願を掛け叶える仕組みだ
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お社の内部。招福猫がたくさん置かれている。
おキツネさんにも見える招福猫。宇迦魂命は伏見稲荷の主祭神。住吉さんでは猫に変化(へんげ)したものと考えられる。
以下、妄想入ります(笑)
おキツネさんがネコに変化したのは、神社とはそういうものと思っている。
時代に合わせた生業(なりわい)。人が集まらない社寺はさびれる。特に神様は賑やかなことが好きだ。
私が謎と思うのは、先日、住吉さんを紹介した記事で書いた
住吉さんの男性三神は宗像三女神に対応している
海と航路に関わる二つの社を繋ぐ古代妄想仮説だが、そのこん跡を探す中で、ひとまず住吉さんには三柱の女神様が鎮座していることを確認した。
うちイチキシマヒメ(弁天さま)は浅沢社で問題ない。
仮説に従うと、タキツヒメ(中津)は楠珺社、タゴリヒメ(奥津、沖津)は種貸社になるはずだ。
どこまでできるかわからないが、古代探偵中。