はじめに
春から #生駒山系 を歩き、なぜこれだけの重要な史跡があまり知られずに埋もれているのか?不思議でした。たまたま出逢い手に取った歴史伝承本はそのヒントになります #ニギハヤヒ #ナガスネヒコ #カムヤマトイワレビコ(神武天皇)
目次
本文
生駒の大鳥(カテゴリー)
大阪平野から見ると東、南北縦長の10数キロの山系(交野市~八尾市)を、大阪人はざっくり生駒山(生駒山系)といいます。
一番高い所で標高640mの低山で、大阪のハイキング・遠足の山として老若男女に親しまれています。
生駒山の一番高い所のすぐ南側に「地から飛び立つ大鳥みたい」に見えるところがあり、
今年の春分の日、その鳥の頭に見えるところからの日の出を見て、それ以来、一帯を歩いています。
関連して、当ブログの記事数も20本を超えました(現在のところすべて大阪側です)
生駒山麓を歩いていて思うのは なぜこれほどの史跡が埋もれているのか?ということ。
ほんとうにたくさんの貴重な史跡が集積しています(縄文~)
中でも生駒の大鳥(ヤタガラス)も含めて、天孫降臨や神武東征などの神話時代のこん跡が多いことに驚きます(梶無神社、石切劔箭神社、神津獄、枚岡神社など)
そんなタイミングで、そろそろ奈良方面も回ってみたいと考えていたところ、たまたまこんな書籍を見つけました。
奈良県生駒市小明町に鎮座する稲蔵神社の神司さんが書かれたものです。88ページ。
昨日入手して一気読みしましたが、著者の神道家としての、また、故郷の歴史研究家としての伝承紹介と考察はたいへん興味深く、私には新しい内容でした。
【書籍名「生駒の天孫ニギハヤヒと稲蔵神社」和の国出版、奈良市大倭町(大倭印刷株式会社内)】
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● 昨日紹介した石切劔箭神社の御祭神の親子二柱、ニギハヤヒ(饒速日)の后、ウマシマデの母親がミカシキヤヒメ(御炊屋姫、トミヤヒメ登美夜姫)
● ミカシキヤヒメのお兄さんがナガスネヒコ(長髄彦、トミナガスネヒコとも)
● ナガスネヒコの名は「長い脛(すね)のように見える生駒山系に由来する」(書籍より)
ナガスネヒコは日本古代史を紐解く上でキーマンであるにもかかわらず、初代天皇に対する反逆者として明治政府から実質的に封印された人物です。
反逆者として殺害されたというのが定説ですが、遠く津軽に逃れて後の安部・安東氏の祖になったという説も(東日流外三郡誌、つがるそとさんぐんし)
私が津軽に執心する理由のひとつです。
6月下旬から奈良側の生駒山麓を巡ってみたいと考えています。
アラハバキ解・汎日本古代信仰の謎に迫る(全54話完結)
【2020年12月~2021年5月、連載】