はじめに
天王の杜 #恩智石器時代遺跡。縄文から継続する弥生時代の遺跡の広場に案内の碑と #恩智神社頓宮。ここから1キロ山の上の恩智神社の元宮だったようです
目次
本文
近鉄大阪線 恩智(おんじえき)駅
【今では慣れっこ?ロックダウン状態となった2019年大阪G20の様子】
ちょうど3年前、大阪で開催されたG20の夕食会でお披露目され、評判になったという 八尾枝豆 の収穫体験ができるというので、まいまい京都のツアーに奥さんと参加(6月中旬)。
(近ごろブラタモリの京都編(再放送)で、終わりの字幕に名が出るまいまい京都。今後は大阪ツアーにも力を入れるそうです)
お持ち帰りした枝豆を、宮城名物・ずんだ に。お餅がなかったので白玉で(奥さん作)
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いきなり脱線しとりますが(笑)、ツアーの集合場所・近鉄大阪線の恩智駅(おんじえき)で見かけた医院の広告。
天王の森。地図に小さく 恩智石器時代遺跡 と書いてあります。
天王の森・恩智石器時代遺跡
次の日、早速、天王の森・恩智石器時代遺跡を見学。
恩智駅の東、生駒山系の方に向かう途中に恩智川。このあたりはまだなだらかな坂を上がってゆきます。
恩智駅から歩いて約5分。天王の森・恩智石器時代遺跡。
案内文字起こし)この地 天王の森は恩智神社のお旅所(おたびしょ)でこの森を中心として東高野街道から恩智川に至る付近一帯は府下でも有名な 弥生時代の遺跡 で大阪府の建てた碑がある。近年、縄文式土器も出土 している。今日まで地下およそ3メートルの辺から種々の石器・土器が出土し、またこの斜面から石鏃(せきぞく、石の鏃)が露出した。八尾市教育委員会
恩智神社 頓宮(お旅所)
神社の頓宮(とんぐう)や御旅所(おたびしょ)というのは、御祭神が一時的に滞在する仮宮のこと。
例えば祭りで神輿(みこし)が出る場合、神輿に乗った神霊が一時的に滞在するのが頓宮や御旅所とされています。
神社の元宮であったり、合祀された御祭神が鎮座していた旧神社であったり、神社によって性格は違いますが、恩智神社の場合、ここは元宮があった所と云われています。
縄文から継続する弥生時代の遺跡に元宮があったことが興味深いですが、一般的には、高い所(山奥)の社が元宮(奥宮)だったりすることが多いのに対し、恩智神社の場合は、現本社は山の中腹の高い所にあり、元宮が、現在の市街地に近い所にあるという、逆パターンが面白いですね。
灯籠には、一般的に スサノオに比定される『牛頭天王』の刻字。
天王の森の名の由来は、牛頭天王だったようです。
恩智神社の御祭神については、よくわからないところが多く、歴史的経緯から考えて、ここは(隠れ御祭神ともいうべき元春日大社の神)天児屋根命(あめのこやねのみこと)の社と想定して参拝したのですが、牛頭天王ですかぁ。。。予想外でした。
また考えることがひとつ。
恩智石器時代遺跡のように、大阪(河内)平野東部にひろがる生駒山系(交野市~四条畷市~大東市~東大阪市~八尾市)の山腹から麓にかけて、縄文時代~弥生時代~古墳時代の連続した遺跡が多数あり、ここがはるか昔の大阪都心部であったことがわかります。
長期間にわたる古代文化圏が存在したこん跡がこれほど残されているにもかかわらず、教科書で取り上げられることがないので、知っている人は多くありません。
このエリアには、日本古代史の謎が、濃厚に詰まっているはずです。