はじめに
雄略天皇期470年ごろの創建と伝えられる #恩智神社。住吉大社の神とともに神功皇后を道案内して以来「兎」が当社のお遣いに、「龍」は御祭神・豊受姫大神の眷属とも
目次
本文
河内國総社 恩智神社(おんじ・おんぢじんじゃ)
先日紹介した天照大神高座神社(あまてらすおおみかみたかくらじんじゃ)から生駒山麓を南に約20分歩いて 恩智神社 に参拝。
(34.606518599704565, 135.63847051450728)/大阪府八尾市恩智中町5丁目10番/近鉄大阪線恩智駅より徒歩約15分。JR大和路線志紀駅より徒歩約30分。駐車場あり
数えると132段の長い石段。
石段を登り切ると御拝殿。
御祭神:大御食津彦大神(おおみけつひこのおおかみ)、大御食津姫大神(おおみけつひめのおおかみ)、天児屋根命(あめのこやねのみこと)
同社の略記には、大御食津彦大神は天児屋根命の後裔、大御食津姫大神は伊勢神宮外宮の御祭神・豊受姫大神と異名同神、と書かれています。
神様のお遣い神兎と神龍
同社略紀より。文字起こし)神功皇后が三韓出兵の際、当社の神が住吉大社の神とともに海路・陸路を安全に道案内し、以来、江戸時代末期まで、当社と住吉大社とで夏祭りを行っていた。卯(兎)は当社の神のお遣いとして先導したと云われており、神を安全にお導きすることから交通安全や旅行安全などの案内や人々との良縁を導く(縁結び)ご利益がある。本殿第二殿の御祭神は伊勢神宮外宮の豊受姫大神を祀り、その神のお遣いが龍 とされている。また当社は下水分社(しもみくまりしゃ)と云われており、辰(龍)はその水を司る神であり、当社の神の遣いとも云われている。龍は天高く上り万物を守護するものであるとされ、昇運や金運招福など生活に恵みをもたらすご利益がある
恩智神社と住吉大社
略記には、恩智神社と住吉大社は、歴史的に深いかかわりがあったことが紹介されています。
恩智神社と住吉大社との位置関係については、長い石段から見晴るかす、この先に住吉大社が鎮座しています。
住吉大社(第一本宮)の緯度は34度36分45秒、恩智神社(本殿)は同・34度36分23秒。緯度の22秒差は南北に約670メートルの差。
なお、前回紹介した当社北に鎮座する天照大神高座神社の緯度は、住吉大社(第一本宮)の緯度(34度36分45秒)とピッタリ一致することは前回紹介した通り。