ものづくりとことだまの国

縄文・弥生・古墳時代の謎。古神社、遺跡、古地名を辿り忘れられた記憶、隠された暗号を発掘する。脱線も多くご容赦ください

【④ 弘前市富栄 神明宮】鬼コと岩木山の姿が教えるもの【ブラジリアン柔術の祖のお話】

はじめに

鳥居の #鬼コ と雄大な #岩木山 の景色。子ども時代を過ごし、青年期に嘉納治五郎に師事、講道館三羽烏のひとりとして欧米各地を異種格闘技で転戦 #ブラジリアン柔術の祖 となった #前田光世 故郷の氏神さん

目次

本文

津軽富士、岩木山の裾野に広がる広大な平野には各集落の氏神さんが多数。その一部の神社には、地域の災いを祓い、子供の成長を見守るという 鬼コ がいて(鬼のパンツならぬ)ふんどし(まわし?)姿で、鳥居から見守っています(40社以上)。津軽では山や川、大自然の厳しさと恵みをあわせもつ神のような存在として崇敬されているそうです(調べてみましたが、鬼コがいつ頃から存在するのか、今のところ不明です)不定期で10回ぐらいのシリーズ予定

弘前市富栄 神明宮

(40.6362810269028, 140.42473571372608)/青森県弘前市富栄笹崎126/駐車場はありません。隣接する公園前に通行の妨げにならない程度のスペースはありますが1台程度

リンゴ畑の中、岩木山に向いた社叢。弘前市富栄の神明宮(アマテラスを祀る)。

弘前市富栄 神明宮 岩木山に向いている

コンクリ製の神明鳥居の向こう、朱色の両部鳥居に鬼コがいました。

弘前市富栄 神明宮

細く鋭いツノを持った赤鬼さん。岩木山を背に蹲踞(そんきょ)。鳥居の上から参拝者を見守ります。

弘前市富栄 神明宮 鬼コ

弘前市富栄 神明宮 鬼コ

弘前市富栄 神明宮 境内

弘前市富栄 神明宮

青っぽくクッキリとした目を描かれた男前の狛犬さん。

弘前市富栄 神明宮 狛犬

弘前市富栄 神明宮 拝殿

リンゴ畑に囲まれた鎮守の杜。

弘前市富栄 神明宮 御本殿

ブラジリアン(グレイシー柔術の祖・前田光世ゆかりの神社

津軽の鬼コマップの説明に『ブラジル柔術の祖、前田光世(コンデコマ)のゆかりの神社です』と書いてあります。

私は知りませんでしたが、旧中津軽郡船沢村(現在は弘前市)出身、講道館黎明期の柔道家1878年~1941年、講道館三羽烏のひとり)で、26才でアメリカにわたり、滞在費を稼ぐことと柔道普及のために、アメリカ・ヨーロッパ・南米のボクサー、プロレスラー、拳法家などと 異種格闘技 で転戦した歴戦の勇者(通算2000勝以上)。国を出てから二度と日本に戻ることはなかったそうです(Wiki

調べてみると近くに船沢という地名があり、神明宮は前田光世氏の故郷の氏神さんだったのでしょう。

前田光世コンデ・コマ

神明宮の狛犬さんの顔、前田氏に似ているかも。

津軽出身の力士も多いように、鳥居の鬼コと雄大岩木山の姿 は、時に厳しく、しかし、強く優しく粘り強く生きることを、教えてくれているのでしょうか。

ja.wikipedia.org

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