はじめに
瀬戸内海 #安芸の宮島 入江の浅海に造営された #厳島神社。世にも珍しい水上に造営された社殿。一千年の波風にさらされながら沈まない秘密とは #平清盛
目次
本文
厳島神社 水上の境内
【厳島神社 前回記事】
御祭神:【宗像三女神】市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)、田心姫命(たごりひめのみこと)、湍津姫命(たぎつひめのみこと)
安芸の宮島・厳島神社の「いつくしま」は宗像三女神の市杵島姫(いちきしまひめ、神仏習合で弁財天)に由来する説がありますが、
瀬戸内海に浮かぶ宮島は縄文時代から人々が住み続けた聖なる島-斎べきシマ(いつくべきシマ)で、転じて「いつくしま」になったという考え方も魅力的です。
宮島の入江の浅海に造営された 水上神殿
波穏やかな入江に造営されたとしても、波風にさらされ続ける社殿のスガタが、平清盛公が造営した平安時代(1168年)から現在まで、基本的に変わっていないのは驚きです。
岩盤の上に建てられた神殿
潮が引いた神殿周囲を歩くと、砂のない部分の地面は意外にゴツゴツした平たい岩で、実際、大きな岩盤の上に広大な神殿が建てられているそうです。
浮いては元に戻る。神殿を支える礎石と木柱(108本)
どんな風に建てられているのかというと…岩盤に上に置かれた礎石(窪みはあるよう)に神殿の木柱が載せられているだけ。
このような礎石と木柱108本で、神殿を支えているそう(…それだけしかないのがむしろ信じられない)
礎石と木柱は固定されておらず、台風や高潮が来れば、神殿の自重の範囲で、波風を受け流しながら浮き、去れば、元の位置に収まるという絶妙の仕組み。
出家し僧籍にあった清盛公は、(煩悩の数)108にこだわったとか。
自重で海中に立つ大鳥居
大鳥居は笠木・島木(横木)の中に、計約7トンの重石を載せて、鳥居全体の自重で海中に立っているそうです。
宮島の参道沿いに平清盛公の像。
たまたまツアーガイドの説明が漏れ聞こえ…
人生最後に朝敵・仏敵とされた清盛公らしい険しい表情だそう。
平氏政権に莫大な収益をもたらした 日宋貿易 のさらなる拡大のため、
瀬戸内航路の重要拠点であった宮島に厳島神社の水上社殿を整備しました。
清盛公は、宗像三女神を篤く信奉していたのでしょうね。
本記事は、以下を主に参考にしました。