ゴールデンウィークに見ごろを迎える #カキツバタ。#藤原俊成 が神様にお願いするほどに青紫色が濃くなると詠んだ #上賀茂 神山(こうやま)の麓。#大田の沢 の群落(国の天然記念物)を見学。#大田神社 #鴨族
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上賀茂 大田神社
京都上賀茂の大田神社に参拝。
京都植物園から北に向かうこの筋を歩くと上賀茂の地形がよくわかります。
個人的に「上賀茂の大鳥」と呼ぶ、なだらかな斜面が混じり合う渓谷部、
大鳥の胴体中心、道の突き当たりが大田神社。
サルタヒコとアメノウズメの「異世界」に向かいます。
鴨族はこのような扇状地の「要」を水分(みくまり)の信仰地として「オオタ」と呼んだようです。
大和の葛城(御所市多田)、纏向(桜井市太田)など、弥生時代以降、鴨族が支配した地域に共通して「オオタ」の名が残っています。
そういう意味で、大田神社は上賀茂信仰の原点となる社です。
国の天然記念物・大田の沢のカキツバタ群落
境内のカキツバタが満開でした。
大田神社(京都上賀茂)#カキツバタ 群落
— 開物発事 (@Kai_Hatu) 2025年5月4日
国の天然記念物
ゴールデンウイークが見ごろ pic.twitter.com/PdEJJyHFWV
神山や 大田の沢のかきつばた ふかきたのみ(深き頼み)は 色にみゆらむ
定家の御父上、平安〜鎌倉期の歌人・藤原俊成の歌。
神山(こうやま)の麓の「大田の沢」のカキツバタを歌っています。
上賀茂の神山
以前にも紹介しましたが、
俊成の歌を素直に詠めば「神山」は大田神社の背後の御山(二つの山)となります。
上賀茂神社の立砂は神山を表すとされていますが、立砂も二つの山です。
今に続く上加茂野菜を育てる水は、古き神山がもたらす恩恵なのです。