はじめに
奈良盆地の東、三輪山の奥座敷となる笠エリアから東には倭姫の伊勢への旅立ちの起点となった #倭笠縫邑（やまとかさぬいのむら）の伝承地が複数あります。#笠山荒神社 にも伝承があり二か所の祭祀空間があります #倭姫宮 #初瀬山
目次
本文
大倭姫宮*1（西之院）（閼伽井不動尊のそば）
笠山荒神社の南の鳥居、閼伽井不動尊（あかいふどうそん）の隣。グーグル地図では「大倭姫宮（西之院）」という表示。
当日は何も知らず通りがかっただけなのですが「なんじゃこりゃっ！」です（笑）
小さな小学校の校庭より少し狭いくらいの見通しの良い芝地。入口に大倭姫宮の札、そばの建物には西之院休憩所と書かれています。
屋根付きの拝殿、その奥の本殿、脇の摂社、横の境内社、という配置。
姫弥呼女王。。。あのヒミコをイメージさせる名ですね。本殿の真ん中に鎮座しています。
（御祭神の並びと名から推測して、姫弥呼女王＝アマテラス大神、倭姫＝倭姫命、という意図と位置づけになりますでしょうか）古代妄想が刺激されて面白いですねぇ。
平成十六年九月十八日と書いてあり、それほど古い社ではなさそうです。
脇の摂社には（右から）倭迹迹日百襲姫命（やまとととびももそひめ、第７代孝霊天皇の皇女）、天御中主之大御神（あめのみなかのぬしのおおみかみ）、大山祇命（おおやまつみのみこと）が祀られています。
宮内庁は、日本最古の前方後円墳・箸墓古墳（箸中山古墳）を倭迹迹日百襲姫命の墳墓と治定していますが、私が磐余・鳥見山一帯で探している「トビ」の字が名に現れます。ちなみに「トトビ」と「鳥飛」ともされ、さかさまにすると「飛鳥」になります。
遅咲きの萩の花の横のお不動さん（標高の低い大和盆地の山の辺の道あたりではすでに散っていました）
本殿－拝殿のラインから真っ直ぐ南の方を眺めると、樹が刈り込まれた間から、キレイな笠のカタチのお山（初瀬山）が見えます。
初瀬山は、柿本人麻呂公が『大鳥の羽易（はがひ）の山』として、大鳥の頭と翼にたとえた三輪山・巻向山に連なる山系にあります。
笠山荒神社が鎮座するのは鷲峯山（じゅぶさん）ですから、案内図を見て、笠山ってどこだろうと思っていました。
「笠山」はどうやら初瀬山のことのようですね（念のため、あらためて荒神社さんに確認しようと思います）
もうひとつの大倭姫宮（笠そば処・駐車場そば）
荒神社の北の鳥居の笠そば処・駐車場の奥に鳥居が見えますが、そこがもうひとつの大倭姫宮です。グーグル地図では「大倭皇女宮（元宮）」
これも新しそうですが、看板の内容が面白かったのでアップしておきます（縄文時代からですかっ！？）
今日紹介したところは、どちらも比較的新しい信仰施設で、史跡価値があるものではないかも知れません。しかし、謎の多い日本古代史に関連して、実際にこれらを建て奉斎する方々がいることに興味がわきます。
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