ものづくりとことだまの国

縄文・弥生・古墳時代の謎。古神社、遺跡、古地名を辿り忘れられた記憶、隠された暗号を発掘する。脱線も多くご容赦ください

ウッドサークル の検索結果:

【能登半島の先端 真脇遺跡】四千年というギネス級の長期間、人々が定住していた縄文遺跡

…遺跡 #お魚土器 #ウッドサークル 目次 真脇遺跡(国指定史跡、石川県能登町字真脇) 豊かな食糧が支えたギネス級の長期定住集落 ウッドサークル 縄文時代は太陽暦 漁労・狩猟・採集。そして第四の食糧源 アラハバキ解・汎日本古代信仰の謎に迫る(2020年12月、始めました) 本文 真脇遺跡(国指定史跡、石川県能登町字真脇) 昨年の秋(11月)に、能登半島の北の真脇遺跡(国指定史跡、石川県能登町字真脇)を見学してきました。 能登半島の北端、漆器(輪島塗)で有名な輪島とは約40キロ離…

モノで見える化【古代 津軽の文化圏】交流と交易の歴史【備忘録】

…う。 そして、巨大なウッドサークルのある真脇遺跡が能登の先端にある「意味」が見えてきます。 円筒土器文化圏(主に縄文後期)(左)青森県サイトより(右)北海道サイトより www.zero-position.com www.zero-position.com www.zero-position.com 縄文から弥生時代への過渡期(亀ヶ岡文化) 遮光器土偶(シャコちゃん)に代表される土偶様式の分布圏を亀ヶ岡文化といいます。 マップに北海道側の遺跡名は書かれていませんが、分布円で囲ま…

【大森勝山遺跡】岩木山を眺望 縄文のライフスタイルと『公』の精神【縄文の神社?】

…時代の『公』の意識 ウッドサークル(過去記事) 本文 世界遺産認定に向けて動き出している『北海道・北東北の縄文遺跡群』で、青森県は8遺跡を申請しています。 そのうち、2018年に三内丸山遺跡(青森市)、2019年に亀ヶ岡石器時代遺跡(つがる市)、そして今年は、岩木山山麓の大森勝山遺跡(弘前市)を見学しました(10月13日訪問)。 大森勝山遺跡(縄文晩期)青森県弘前市 岩木山麓の北東、標高143~145m、山頂付近の水脈が中腹で露出し流れ下る大石川と大森川に挟まれた細長い三角形…

🎵シュラシュシュシュ~ 埴輪づくりと重量物製造および運送業【修羅と土師氏の仕事】

世界遺産・古市古墳群の中心エリア 黄円が道明寺天満宮を中心とした古代土師氏の拠点 道明寺天満宮 境内 復元された修羅 1978年(昭和53年)4月に、道明寺天満宮の近くの三ツ塚古墳(※)の溝から出土した、大小2つの修羅(しゅら)が復元して展示されています。 ※助太山・中山塚・八島塚の3古墳の総称。三つ山ともいう。仲津姫古墳の南。藤井寺市道明寺。上のグーグル地図では、八島塚と表示されているところが三つ塚古墳。 下の写真の通り、古墳時代の人々は、このようなソリに大きな石(重量物)…

日本古代製鉄の謎(2)歴史秘話ヒストリア『ニッポン鉄物語 “奇跡の金属”が列島を変えた』を見て【番組批評・リライト】

…たホゾのある木組みやウッドサークルなど、日本海の縄文遺跡で多数発見されている、巨大で高度な木造建築技術の事実が無視されている。 つまり「ものづくり日本」も「巨大木造建築」も石器使用の縄文時代にスタートしていることは、今の時代、少し調べればわかることなのに『(おそらく専門家がついているはずで知らないはずはなく)そんな基本すら守らず番組を作っているのか』と思う他なかった。 鉄の伝来は北方ルートも考えられる さらに、もう少し批評(ツッコミ)させていただくと、弥生時代の鉄器到来は間違…

国石 ヒスイの古代史(翡翠)(5)ハヤブサはイトカワで新発見 私はイトイガワで再発見(=古代妄想)

…集落に櫓(やぐら)やウッドサークルなど「巨大木造建築」が林立した。 火焔土器(馬高遺跡、新潟)、水煙土器(曽利遺跡、長野) 三内丸山遺跡・青森市 巨大櫓と竪穴住居、真脇遺跡・石川県能登町 ウッドサークル 何よりも、豊富な地下資源を背景にした「匠集団」の存在は刺激的。 高度な木造(きづくり)加工も、高度な道具、つまり石斧(せきふ)があって始めて可能だ。そして石斧を作るのにヒスイが使われた。(このシリーズ3回目) これらの事実を繋いでみると、後の弥生・古墳時代、そして今に至る日本…

国石 ヒスイの古代史(翡翠)(4)縄文中期 ギルド工房・匠の技から生まれる大珠(たいしゅ)北・東日本に流通

…も巨大木造、四本柱のウッドサークル) ヒスイ工房遺跡と判断できるのは、大珠の完成品が少なく、加工用の石器や半製品が多数出土しているから。 長者ケ原考古館 ビデオより(糸魚川市周辺の縄文中期遺跡) 大珠の製造工程(新潟県埋蔵文化財センター資料より) この工房遺跡の形は、日本の地場産業のおこり、ヨーロッパのギルド的体制の間接的な証拠になり、佐渡島・管玉(くだたま)匠集団のムラ、玉作遺跡(約2,000年前) と同じ構図で、つまり、糸魚川のものづくり方式が佐渡に継承されたと考えるのが…

日本海縄文 巨木文化 ウッドサークルの謎(2) 海沿いの集落に建てられた目的とは? 高度な木造技術

…の移行期にあらわれたウッドサークル ウッドサークル(環状木柱列)(跡)は、今のところ、チカモリ遺跡(石川県金沢市)、真脇遺跡(石川県能登町)、桜町遺跡(富山県小矢部市)の3ケ所で見つかっている。 共通しているのは、日本海側、築造当時(海退期)には海の近くの集落、紀元前1000年以降の縄文後期・晩期の遺跡であること。 紀元前1000年というのは地域によって「弥生時代」の始まりとする時代で地域差がある。 なので「縄文時代から弥生時代への移行期」という方が全国的にはわかりやすい。 …

神社はいつ、どのようにして始まったのだろうか? 三輪山信仰と大神神社 縄文文化の木造建築技術

…モリや真脇(石川)のウッドサークルなどを自在に造っていた。 何よりも何千年も前から木を削って丸木舟を造り、海を行き来していた人々だ。 木に対する豊富な経験、知識、道具、用具を含めた技術。そして労働力。 当時の世界でも、これほどの集団はほかにいただろうか。 www.zero-position.com www.zero-position.com 長者ヶ原遺跡・棟持柱の建物 神社の起源? お付き合いに、ひとつご覧いただこう。想像(妄想)はお任せする。 長者ヶ原の遺跡(新潟県糸魚川市…

日本海縄文 巨木文化 ウッドサークルの謎(1) 真脇遺跡(能登町)チカモリ遺跡(金沢市)

真脇遺跡 ウッドサークル 空を見上げる ストーンサークルは有名だが、ウッドサークルはあまり知られていない。 考古学では環状木柱列(かんじょうもくちゅうれつ)という。 石川県、金沢市のチカモリ遺跡、能登半島の北・能登町の真脇(まわき)遺跡、 富山県、小矢部市の桜町遺跡、の3ケ所で見つかっている。 どれも日本海側、築造当時は海のそば、紀元前1000年以降の縄文晩期(学説・地域の画期により弥生時代に含まれることもあり得る)の遺跡だ。 いずれにしても縄文時代から弥生時代への移行期に日…