ものづくりとことだまの国

縄文・弥生・古墳時代の謎。古神社、遺跡、古地名を辿り忘れられた記憶、隠された暗号を発掘する。脱線も多くご容赦ください

教科書にない日本史

【上之郷の石神さん】しめ縄の掛けられた磐座が六体だけの素朴な御神域

はじめに 志摩一ノ宮 #伊雑宮 の近く #上之郷の石神 さん。鳥居を超えた御神域には注連縄が掛けられた #磐座 が六体。伊勢神宮体制が確立される以前、弥生時代からの信仰地であったようです 目次 上之郷の石神さん 上之郷の石神さん 参拝 本文 上之郷の石神…

【ヤマト創世記】箸墓古墳とホケノ山古墳を結ぶラインが指し示す古代史【太陽と龍神 三輪の信仰】

はじめに 古墳時代幕開けの前期古墳 #箸墓古墳 #ホケノ山古墳 の墓域中心を結ぶラインは東の #巻向山 を指します。この事実から現段階で推理できることを過去記事を含め整理 目次 箸墓古墳とホケノ山古墳が結ぶライン 二つの古墳を結ぶラインの先に…ヤマト創…

富雄丸山古墳と宝来山古墳(垂仁天皇陵)の太陽方位の共有(同伴性)

はじめに 学術論文のようなテーマになってしまいましたね日本書紀 #垂仁天皇 #野見宿禰 のよく知られた話から、#宝来山古墳 が垂仁天皇陵ならば、太陽方位を共有する#富雄丸山古墳 の被葬者は!? 目次 奈良盆地北西の「トミ」伝承地エリア 「トミ」に関連す…

【登彌神社(鳥見神社、木嶋明神)】富雄川近くの丘陵に鎮座する登美(トミ)ニギハヤヒの神社

はじめに 富雄川沿い #富雄丸山古墳 からほど近くの丘陵地に鎮座する #登彌神社(通称:木嶋明神、昭和初期まで鳥見神社とも)。物部氏の祖 #登美饒速日命(とみにぎはやひのみこと)を一柱として祀っています #ニギハヤヒ #登美連 目次 登彌神社(とみじん…

【宝来山古墳(垂仁天皇治定墓)】三羽の大鳥を眺める不老不死の常世国に通じるシマ

はじめに 第11代 #垂仁天皇 治定墓 #宝来山古墳 に三羽の大鳥。その壮大で緻密な景観づくりには、被葬者の不老不死と復活再生への強い祈りが込められているように思います #蓬莱山 #常世国 目次 春日の大鳥、生駒の大鳥 宝来山古墳で鳥見(垂仁天皇陵治定墓…

縄文時代から弥生時代への過渡期【縄文と出雲】文化の融合

はじめに 日本の謎の古代史を考える時、縄文時代から弥生時代への過渡期を知っておくことは大きなポイント。水田稲作の開始が弥生の始まりの定義ですが、西から東(南から北)へ列島各地、トータルで数百年以上の差があります #シャコちゃんには弥生時代の香…

【縄文の自然科学・考】二項対立(陰陽)と転変(五行)の思想【ぐるぐる渦巻】

はじめに 考古学の資料でよく目にする #縄文の祭祀 とは何でしょうか?このシリーズ最終回として考えてみました。自然の #二項対立 と #転変 をあらわす #ぐるぐる渦巻文様。直感的に #陰陽五行 の原型のようなものを想起させます 目次 縄文祭祀とは何ぞや …

縄文石棒文化と重なるミシャグジ・千鹿頭(チカト)・天白(テンパク)信仰圏

はじめに 諏訪信仰の源流 #ミシャグジ信仰。私たちはその第一人者 #今井野菊 さんの粘り強い踏査とリスト化のおかげで、もう一歩進めた古代史考察ができます 目次 今井野菊(いまいのぎく)さん ミシャグジ信仰圏(チカト・テンパク信仰圏を内包) 縄文石棒…

【原休戸 千鹿頭神社】神長官守矢家系譜のこん跡を読む【チカト信仰・考(2)】

はじめに 森の奥に小さく見えた鳥居 #原休戸千鹿頭神社 社殿もなく小さな石祠だけの素朴な境内に むしろ歴史の古さを感じます。#チカト信仰 考察の二回目 #神長官守矢家系譜 に見える #出雲後物部 の歴史のこん跡 目次 原休戸(はらやすみど)千鹿頭神社(10…

【井戸尻考古館】躍動する在野の考古学精神の系譜

はじめに 八ヶ岳南麓 #井戸尻考古館。初見学で驚かされたのが縄文中期の文化に対するユニークな考察と説明。その根底には世代を超えて紡がれてきた在野の考古学精神があると思われます #藤森栄一 #武藤雄六 #森本六爾 目次 井戸尻考古館の面白さ 在野の考古…

【海人 安曇族】諏訪と京都を繋ぐ水の祭祀の点と線【磐座信仰遺跡「小袋石」の話③】

はじめに 諏訪のマザーストーン #磐座(いわくら)の #小袋石 参拝で拾い集めた「点」は、かつて全国に広がった古代の #海人安曇族 を指し示しているように思います #貴船神社 #葵祭(上賀茂・下鴨)#水の祭祀 目次 磐座 小袋石の御神域 水の祭祀 「玉依姫と…