ものづくりとことだまの国

縄文・弥生・古墳時代の謎。古神社、遺跡、古地名を辿り忘れられた記憶、隠された暗号を発掘する。脱線も多くご容赦ください

第36代孝徳大王(軽皇子)

亡き後も国を見守る【藤原鎌足公】。日本古代史における【藤原氏(中臣氏)】とは?

阿武山古墳が #藤原鎌足 公の墓と考える理由と #多武峰略記 の記述に反して改葬されなかった理由についても考察 #偽装作戦 から自身が亡き後も国を守ろうとした人物像が浮かび上がります #藤原氏とは #記紀解読 目次 阿武山からの眺望 鎌足公が葬られるべき…

【阿武山古墳(Ⅱ)】藤原鎌足公のお墓と考えられる理由・2つ【阿武山古墳と東奈良遺跡】

前回の #阿武山古墳 の続き。古墳の埋葬者が #藤原鎌足 公説を強く支持するお話を二つ。埋葬者のレントゲン写真からわかる致命的な骨折痕。鎌足公を通じて繋がる #阿武山 と #東奈良遺跡 #三島別業 目次 ざっくり藤原(中臣)鎌足公 理由① 阿武山古墳人骨の…

【阿武山古墳(Ⅰ)】お盆に鎌足公の墓参り!?【貴人の大織冠と玉枕】

古代 #ミシマのクニ の 神奈備として崇められた #阿武山(あぶやま)。山中に飛鳥時代の #阿武山古墳。戦前、京大地震観測所建設時に発見されました。漆塗りの棺の60歳前後の貴人は金糸の冠(#大織冠?)を被り美しい#玉枕 に眠っていました #藤原鎌足 目次 …

【枚岡神社・春日元宮】鹿島香取の明神が神鹿に乗って旅立った古社【河内国一之宮】

はじめに 近鉄奈良線枚岡駅からすぐ。河内国一之宮 #枚岡神社 本殿は四棟配列の朱色の鮮やかな美しい枚岡造。孝徳天皇期に生駒山 #神津嶽 から遷座。#タケミカズチの鹿島立 の故事が伝えられています。#神鹿 #粥占神事 目次 枚岡神社(東大阪市出雲井町) 粥…

【転法輪】八方にひろがる あまねく神仏習合のシンボル【雑考回】

はじめに 四天王寺伽藍の中心は #転法輪石。仏法(#聖徳太子)と神道(#太陽祭祀:#推古天皇)が交わるところのシンボル、目に見える#以和貴『和をもって貴しとなす』でしょうか #難波宮 #八角殿 目次 四天王寺の転法輪石【以和貴のシンボル】 四天王寺西大…

【まるで推理小説(4)】間人皇女(はしひとのひめみこ)人生の選択と悔恨【中宮天皇の謎】★★★

難波宮(太極殿)大阪城が見える 間人皇女(はしひとのひめみこ)の置かれた状況 本シリーズの主役、間人皇女(はしひとのひめみこ)の立場(系図参照)で、彼女が何を考え、行動したのか、考えてみます。 ● お母さんの法提郎女(ほほてのいらつめ)は蘇我系…

【まるで推理小説(3)】ライン1本、どんでん返し!?【中宮天皇の謎】★★★

古代妄想レベル:★★★=MAX ★★=MEDIUM ★=MIN or A LITTLE 中宮寺(奈良県生駒郡斑鳩町)のご本尊と野中寺の蔵から発見された弥勒菩薩半跏像。 実在した女性をモデルにした弥勒菩薩半跏像 聖徳太子の母上で、第31代用明大王の皇后だった穴穂部間人皇女(あ…

【まるで推理小説(2)】大兄皇子 間人と中皇命(なかつすめらみこと)【中宮天皇の謎】★★★

野中寺 金銅製の弥勒菩薩半跏像の銘文に書かれた『中宮天皇』とは 前回の続きです。 古代妄想レベル:★★★=MAX ★★=MEDIUM ★=MIN or A LITTLE www.zero-position.com 正史にない『中宮天皇』とは誰なのでしょうか。 それを考えるために、二つのポイントを紹…

【まるで推理小説(1)】野中寺 金銅弥勒菩薩半跏像 銘文【中宮天皇の謎】★★★

前回記事 www.zero-position.com 前回記事で紹介した野中寺(やちゅうじ、大阪府羽曳野市野々上)に伝えられる金銅弥勒菩薩半跏像(国指定重要文化財)。 台座に刻まれたこの仏様の由来銘文の中に『中宮天皇』という日本正史では伝えられない天皇の名がある…

【難波の堀江】歴代大王の四宮(基礎知識)と仏教伝来期【古代上町半島・考】

史跡や伝承は負けないぐらい多いのですが、近畿では、奈良や京都に比べて、大阪・難波の古代史は影が薄いですね。 幾たびも戦闘(戦争・空襲)で荒廃し、秀吉公の時代以降、一環して商(あきない)と都市開発を優先してきた歴史ですから 例えば、難波史の古…

【日羅公の埋葬地(4)】古代の行政区・難波の小郡とはどこか?★★【0608訂正バージョンUP】

前回の続きです。 www.zero-position.com 『西畔丘前(西のほとりの丘の先っちょ)』は茶臼山古墳と書きましたが、では『難波小郡』とはどこなのでしょうか。 もちろん、古代に上町半島だった現在の大阪市内に小郡という地名は見当たりませんから、考察する…

【古代のスーパーマン】壬申の乱(672)で大活躍 縄文血統 国栖の海人族

縄文時代以降、日本の歴史は、弥生 ⇒ 古墳 ⇒ 飛鳥 ⇒ 奈良時代と変遷します。 www.zero-position.com 古墳時代は物部氏が滅亡した『丁未の乱(587年)』とともに終わり、神仏混沌 の飛鳥時代が始まり、 www.zero-position.com 飛鳥時代は『壬申の乱(67…