ものづくりとことだまの国

縄文・弥生・古墳時代の謎。古神社、遺跡、古地名を辿り忘れられた記憶、隠された暗号を発掘する。脱線も多くご容赦ください

津軽・お岩木山

【③ 弘前市撫牛子 八幡宮】津軽鬼コの始まりといわれる緑の鬼コ

はじめに JR奥羽本線・撫牛子(ないじょうし)駅近くの市街地県道に面した #撫牛子八幡宮 にはブリキのパンツを履いた緑色の #鬼コ。津軽の鬼コの始まりと言われているそうです 目次 弘前市撫牛子 八幡宮 撫牛子八幡宮 境内 鬼コカード 【参考】津軽とアイ…

【津軽 鬼コ巡り②】津軽の篤き信仰 見事な造り物と彫り物【平河市柏木 八幡宮】

はじめに 津軽 #鳥居の鬼コ。木彫りだけでなく #平河市柏木八幡宮 のような石造りも。蹲踞(そんきょ)の姿勢で参拝者を見守ります。境内にはたくさんの狛犬さん他石造物。拝殿の彫り物も見事で目を奪われました 目次 平河市柏木 八幡宮 平河市柏木 八幡宮 …

【津軽 鬼コ巡り①】リンゴ畑に囲まれたお社 青い目の赤鬼【弘前市石川 八幡宮】

はじめに 津軽旅の #鬼コめぐり。#岩木山 裾野にひろがる広大な平野には各集落の氏神さんが多数鎮座しますが、一部の神社の鳥居には #鬼コ がいて地域の災いを祓い子供の成長を見守ります。初回は #弘前市石川の八幡宮 目次 弘前市石川 八幡宮 鳥居の鬼コ 弘…

【岩木山】絶景の赤の装い 津軽平野のシンボル【岩木山神社】

はじめに 2年前の参拝に続き、 #岩木山神社 に向かう道すがら。#津軽平野 のシンボル #岩木山 紅葉をまとった山体中腹に、日の出の鮮やかな彩りがそえられます 目次 日の出前 お岩木山 お岩木山の日の出 岩木山神社からお岩木山 本文 日の出前 お岩木山 2…

今年の青森・津軽訪問記(神社・史跡を除く。)

はじめに 青森県は三年連続。今年の #津軽半島 コースは #十三湖 から青森市に戻るコース。#ねぶたの國たか久#津軽三味線 #しじみ #青森県立美術館 #あおもり犬 #青森港 目次 ねぶたの國たか久(居酒屋)10月15日 十三湖(じゅうさんこ)10月16日 …

【祝】北海道・北東北の縄文遺跡群 登録勧告【世界文化遺産】

はじめに 【祝!】ついにやりましたね。\(^o^)/。5月26日、ユネスコの諮問機関イコモスが、三内丸山遺跡など17遺跡で構成する北海道・北東北の縄文遺跡群を世界文化遺産に登録するよう勧告したというニュース 目次 北海道・北東北の縄文遺跡群(カテゴリー…

【三五郎稲荷】三五繋がりでケツネにつままれた話【直木三十五】

はじめに 津軽 #高山稲荷神社。播州赤穂浅野家、#忠臣蔵四十七士 唯一人の生き残り #寺坂三五郎 が藩お取り潰しの際、城内のお稲荷さんを勘請したのが始まり。遠く離れた大阪天王寺 #吉祥寺 に似た話。また #三五郎稲荷 の名に記憶、しかし思い出せず気にな…

宗祐寺(奈良県宇陀市)三点セットが結ぶ焦点【太子信仰と蝦夷】★

はじめに 聖徳太子の開基と伝わる #宗祐寺(創建時は多聞院)。太子にまつわる #東夷降伏の功 伝承 #殺生戒 の碑 御本尊の #毘沙門天。三点セットは蝦夷とヤマト王権の史実に焦点を結びます 目次 「東夷降伏の功」「殺生戒」「毘沙門天」 宗祐寺のこん跡・三…

貴(アテ)の深く青き森の文化 阿弖流為(アテルイ)と「貴」の話★★★

はじめに 青々とした森の景色、青森ヒバは県木。石川では #アテ(貴)の名で輪島塗漆器の伝統的材料。縄文の #円筒土器文化圏 で #津軽 と #能登 は海路でつながっていました。#蝦夷の英雄 #アテルイ #貴はムチ・モチとも読みます 目次 青い森の誕生と発展 …

北海道・礼文島の遺跡で出土したブタの骨のDNA 国産か?外国産か?

はじめに 大粒の縄文ダイズ・アズキ、三内丸山のクリ栽培など。縄文集落には #ドメスティケーション(#飼い慣らし)が定着していました。イノシシは飼い慣らしでブタ化するといいます。縄文から約千年後、礼文島の #オホーツク文化 遺跡出土のブタの骨。北大…

【津軽 高山稲荷神社】美しい千本鳥居と最果ての赤穂浪士の物語

はじめに つがる市の木造(きづくり)の西は #日本海。強い海風から街や田畑を守る南北に長い #屏風山防風林 の中に #高山稲荷神社 が鎮座しています(10月13日参拝)。#千本鳥居 の美しい神社でした #赤穂浪士 目次 高山稲荷神社 境内 高山の丘(高山稲荷神…

モノで見える化【古代 津軽の文化圏】交流と交易の歴史【備忘録】

はじめに 津軽の面白さは歴史の中で文化圏が交わった場所であることでしょうか。一つめは #津軽海峡 を挟んで #北方文化圏 どうしで。二つめは日本海交易で #糸魚川(越)や #出雲 と。三つめは6世紀以降 #蝦夷(えみし、えぞ)として中央の文化圏と 目次 …

【津軽平野の弥生式水田遺跡】いつ、だれが、なぜ、何のために(後半)★★★【砂沢遺跡を継承した垂柳遺跡】

はじめに 弥生の水田稲作はすばやく #津軽平野 にまで伝播した。考古学的定説ですが、では、いつ・だれが・なぜ・何のために伝えたのでしょうか。考察(古代妄想)の後半です。弥生前期末の #砂沢遺跡 弥生中期後半の #垂柳遺跡 #出雲文化 #クニビキ神話 目…

【砂沢溜池 弥生式水田遺跡】いつ、だれが、なぜ、何のために(前半)★★【津軽 縄文から弥生への過渡期】

はじめに 北九州・弥生式の水田稲作ノウハウが弥生期の #津軽 #砂沢遺跡 に。北九州 #遠賀川式 によく似た土器も発見されています。いつ、だれが、なぜ、何のために持ち込んだのでしょうか。#岩木山 #岩木川 の変化、気候変化、#海進と海退 による海抜変化も…

【十面沢 貴船神社】長い石段の上に鎮座する御神体 とても古い信仰のこん跡【龍神信仰と鬼伝説】

はじめに 津軽 #岩木山 の麓を移動していて目に入った #十面沢 の赤鳥居。#貴船神社 の名をみて境内奥の長い石段をのぼって行きます。本殿の扉を開けると御神体。西日に照らし出された姿は神々しく。とても古い #龍神信仰 のカタチが残されていました #鬼伝…

お岩木山の麓 縄文から弥生 津軽と北九州 繋がりのこん跡【砂沢溜池・砂沢遺跡】

はじめに 岩木山の夕景が美しい #砂沢溜池。 #砂沢遺跡 の案内板には #津軽の弥生稲作 の始まりが書かれていました。炭化米から、北九州 #板付遺跡 のものと似た #熱帯ジャポニカ の栽培が推定されています #遠賀川系土器 目次 岩木山北東部一帯の湧水群 砂…

【白雲大龍神・稲荷大明神】りんご娘に教えられ じゃわめぐ【岩木山神社(2)】

はじめに 岩木山神社 境内の #白雲大龍神(タキツヒメ)#稲荷大明神(トヨウケビメ)。青森のアイドルクループ #りんご娘 #RINGOMUSUME 彩香ちゃんのご当地レポートから、御祭神(五神)など、より詳しく知ることができました 目次 りんご娘に教えられ神紋読…

板状土偶も逸品ぞろい【つがる市立森田歴史民俗資料館(2)】縄文の土偶雑考

はじめに 縄文・石神遺跡出土品を展示している #森田歴史民俗資料館(つがる市)の2回目。今回は #板状土偶。展示品の数は少なかったですが逸品ぞろいでした。#遮光器土偶 目次 森田歴史民俗資料館、板状土偶の展示 石神遺跡・三内丸山遺跡 板状土偶の比較 …

【北門鎮護 岩木山神社】宿の部屋から山頂の奥宮まで一直線 『お山』の気をたっぷりいただき参拝

はじめに 北門鎮護 #岩木山神社。前泊した宿の部屋から一の鳥居、二の鳥居、三の鳥居、楼門、中門、拝殿、そして #岩木山 山頂の奥宮 まで一直線の視界。温泉につかり、たっぷり「お山」の気をいただきました 目次 鳥居前の富士見荘 岩木山神社(青森県弘前…

【縄文 石神遺跡】円筒土器をまとめてみるならココ【つがる市立森田歴史民俗資料館】

はじめに 約5500~4500年前の『縄文前期中葉~中期』に造られたバケツのような形の #円筒土器。青森県を中心に南北海道から東北北部にかけて分布することから大きな文化圏が形成されていたと考えられています。#石神遺跡(つがる市森田町)#森田歴史…

【お岩木さまの麓 厳鬼山神社】十腰内(とこしない)の鬼伝説

はじめに 岩木山三峰の北側が #厳鬼山。その麓一帯の十腰内(とこしない)の #厳鬼山神社 に参拝。一風変わった地名は #鬼伝説 に由来するそうです。神社の近くに #猪型土製品 の出土で知られる #十腰内遺跡。遮光器土偶とほぼ同じ時代、装飾的文様から #亀…

【大森勝山遺跡】岩木山を眺望 縄文のライフスタイルと『公』の精神【縄文の神社?】

はじめに 国史跡 #大森勝山遺跡(弘前市)。世界遺産認定に向けて動き出した #北海道・北東北の縄文遺跡群 で青森県8遺跡のひとつ。古来からの霊山 #岩木山 を眺望する台地にあり、人々の生活痕が少ない点で、三内丸山遺跡や亀ヶ岡遺跡とは少し違う印象です…

【お岩木さまの麓 赤倉 大石神社】結界の大石が鎮座する津軽のカミサマ世界への入口

はじめに 津軽半島 日本海側の #岩木山。お岩木山(おいわきやま)と云われ、おそらく縄文時代より霊山として崇敬されてきました。10月の津軽行では、岩木山の山麓を周る形で、麓の神社や史跡を訪問。#カミサマ の世界の入口 #大石神社 に参拝してきました…

津軽 神の宿る岩木山 リンゴの季節 岩木山神社の鳥居

三年続きで青森訪問。一昨年は三内丸山遺跡、去年はシャコちゃん(遮光器土偶)で知られる亀ヶ岡遺跡。 今年はオフをつくりはじめて一泊、津軽の「神の山」岩木山の麓を半周しました。 岩木山 リンゴ農園 午後の西日 津軽はリンゴの季節で実がたくさん。 津…